2024FWのラインナップから今回ご紹介するのは、ROKXのデニムシリーズです。
マイク・グラハムの原点「DENIM FATIGUE PANT」
ROKXの中でも売れ筋ベスト3に必ず入るパンツ。
スリムシルエットで、フロントジッパーや深めのベイカーポケットなど汎用性の高いデザインは、アウトドアファンのみならずタウンユースでも◎。
ここで、このシリーズに使用しているデニムの話しをしたい。
1920年代~1980年代初頭にかけて、色落ちの素晴らしいリーバイス501の生地の多くは、コーンミルズ社のホワイトオーク工場から生まれたものでした。
2000年代に入り、会社名を『コーンデニム社』と変え、現在は中国とメキシコの工場で操業しております。
ROKXのデニムシリーズは、そのコーンデニム社で作られた生地『S‐GENE DENIM』を使用しています。この生地はポリエステルT400とスパンデックスを芯に綿糸をカバーリングした特殊な糸を緯に打ち込み、ヨコについての伸張回復率も通常のストレッチに比べ約20~30%アップという優れた素材です。
また、DENIM FATIGUE PANTの『FATIGUE PANT』(ファティーグパンツ)は、元々アメリカ軍人が作業用として穿くパンツとして作られたものです。戦場以外の一般作業に携わる人に穿かれたこのパンツですが、特にパン職人が多く使用したことから、別名「ベイカーパンツ」とも呼ばれています。軍人の作業用ということで、足を自由に動かせるようなゆったりとしたシルエットと、大きなパッチポケットが特徴的なパンツです。
(1970年代のマイクの写真)
ROKXの創立者であるマイク・グラハムに聞いた話しですが、1970年代当時、STONEMASTERSの一員として、ヨセミテをはじめ世界中の壁を登攀した際に穿いていたパンツは、ジャージ、セーラーパンツ、ジーンズや、ミリタリーパンツなどだったのだそうです。マイクが当時ジーンズやミリタリーパンツを好んで穿いていたことが、現在のDENIM FATIGUE PANTの開発につながっているのです。
今のようにクライミング専用のパンツなどなかった70年代に、ジーンズのデニム素材の屈強さやミリタリーパンツのユーティリティー仕様などは、とても重宝がられていたようです。
デニムファティーグパンツ ¥14,080-
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24FWの新色として BLACK USED が登場。
DENIM FATIGUE PANTは、素材のストレッチ性をいかすため、体型にフィットするシルエットになっていますが、ワンサイズ or ツーサイズ大き目を、緩めに穿いてストリート気分を味わうのも良いかなと思います。
是非試してみてください。
ROKX定番ウッドパンツのデニム版「MG DENIM WOOD PANT」
ROKXの定番モデル「MG WOOD PANT」に、ビンテージ感漂うデニム地を採用したモデル。
ヒップから太腿にかけてのゆとりとは裏腹にダボつかないシルエットは、180度開脚可能なガゼットクロッチによって抜群の運動性を備えています。
その他クライミングに不要なフロントジッパーを省略し、片手で調節できるウェビングベルト、裾のばたつきを抑える肉厚の裾リブなど、今ではクライミングパンツのスタンダードとなっているディティールです。
MG デニムウッドパンツ ¥12,980-
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24FWの新色として BLACK USED が登場。
サイドポケット、バックには右側にベルクロ留めのポケットが1つです。
新たなスタンダード「DENIM JAM PANT」
ワタリの部分がゆったりしており、裾にかけてテーパードになっているシルエット。もちろんデニム生地はコーンデニム社の『S‐GENE DENIM』。
MG JAM PANT の記事でも書いたが、これは、今のROKXにおける中心的なシルエット。
(記事はコチラから)
オーバーサイズなトップスには、少しゆったりとしたパンツが合う。
あえてワンサイズ大きめを選ぶのも良いですね。
デニムジャムパンツ ¥15,180-
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カラーは DARK USED と BLACK USED の2色です。
新たな定番デニムパンツを、ぜひ。